分娩の三要素って??
- 娩出力(陣痛のこと)
- 娩出物(赤ちゃんのこと)
- 産道(骨産道:骨盤 軟産道:膣と会陰部)
これらを合わせて分娩の三要素と呼びそれぞれが分娩の進行に大きな影響を与えます。
助産師や医師にとっては必須の知識だよ!
①娩出力(陣痛)
赤ちゃんを外に出してあげるための陣痛。
陣痛が弱いとお産はなかなか進みません。
陣痛を強くするにはどうすれば良いのでしょう??
一番大切なことはリラックスをすること。あなたがリラックスしている時はどんな時ですか?
音楽を聞く、アロマの香り、ストレッチ、体を動かす、お風呂に入る、家族との会話、マッサージなどなど お産の時にリラックスできる方法を考えておくと良いかもしれません。
そしてエネルギーを摂取すること。
食べられる時は食べる、飲む!! 小さなおにぎりやゼリー、スポーツドリンクなど効果的にエネルギー摂取できるものが◎
『活動と休息のバランス』
陣痛を強くするために、階段昇降、スクワット、腰回しなど身体を動かすことは大切。
でも疲れたら休むことも大切です!!
陣痛の合間に強い睡魔に襲われて、眠ってしまうのが良くないと思い起きないと!と思わなくてOK。 眠りに落ちた後にしっかり陣痛が来てくれます。
乳頭や三陰交のマッサージ
分娩台の上でさぁ!もう産まれるぞ!!と思っていたのに、、、
陣痛が弱くなりお産が進まなくなると、よく助産師がやるのが乳頭マッサージ。
乳頭を刺激するとオキシトシンというホルモンが分泌されて陣痛が強くなるんです。
オキシトシンは、促進剤にも使われている成分です。
同様に、三陰交のマッサージもよくやります。
足浴しながらグリグリグリ。
良い陣痛が来るようにおまじないをかけながら。
身体を温める
これは妊娠中から意識してほしいこと。
特に首と名のつく部位(首、手首、足首)は冷やさないで。
湯船に浸かったり、足浴したりしてあったまると痛みも緩和されて気持ち良いし陣痛も強くなります。
②娩出物(赤ちゃん)
赤ちゃんの大きさ、回旋が分娩に影響を及ぼします。
赤ちゃんは外に出てくる時に、骨盤の形に合わせて頭を回しながら出てきます。
回旋が上手くいかないと時間がかかってしまったり、帝王切開になってしまうことも。
そんな時は、腰回しをしたり、四つ這いの姿勢を取ったりしています。
赤ちゃんも方向を見定めながら、頑張ってママやパパに会いにきてくれるんですね。
③産道(骨産道:骨盤 軟産道:膣、会陰部
産道とは赤ちゃんが通ってくる道筋のこと。
骨産道とは骨盤のこと。
身長が150cm未満であったり、赤ちゃんの推定体重が大きくなったりしてくると、骨産道を赤ちゃんが通って来られるのか、事前にレントゲン撮影をして確認する事もあります。
分娩進行中にあぐらの姿勢をとると、骨産道を赤ちゃんが通りやすくなるかもしれません。
軟産道とは、膣、会陰部など赤ちゃんが通ってくる組織のこと。
軟産道を柔らかくして、赤ちゃんが通って来やすくしておくために出来ることをお伝えします。
適度な運動
妊婦体操やスクワット運動は骨盤底筋群を鍛えることができ、分娩時に子宮周辺の筋肉のリラックスを促してくれます。
適度な運動は、分娩中に必要な体力・持久力の維持のためにも必要です。
身体を温める
身体を温めることは、陣痛を強くするだけでなく、精神的にリラックスすることで緊張やストレスでこわばっている筋肉をほぐす効果もあります。
適切な体重増加
妊娠中に体重が大幅に増えすぎることで軟産道にも脂肪が付きやすくなり、赤ちゃんの通り道が狭くなってしまうことも。
会陰マッサージ
分娩時の会陰裂傷を小さくするために会陰部を自分でマッサージすることを会陰マッサージと言います。詳細については別記事にてまとめられればと思います。